【英語の勉強】言語学者が力説!「多読で劇的に英語を伸ばせる」

「英語ができない」と嘆くのは、読む量が全然たりていないから。

このことに同感という人も、「いや! 文法の知識が完璧でないから!」という人もいると思いますが、

ここでは「多読」で英語力を伸ばせるという考え方や、すでに実践されている取り組みを紹介します。

多読は皆さんのイメージにある苦行のようなものではありません。

「多読」は英語力に関係なく「誰でも」「楽しく」できるものなんです。

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言語学者が勧める「多読」の効果

多読とは

「多読」は、文字通り、たくさん読むことですね。みなさん、ここはOKでしょう。

一方で、「精読」は構文・指示語・熟語などの要素を確認しながら、1文1文を丁寧に読み進めること。

精読は「質」を重視する読み方とすると、多読は「量」をひたすらこなすやり方です。

よく精読→多読→速読 の順に進めるといいと聞きます(受験生の間では?)。

が、

ここでいう多読は、最初の段階から取り組んでもOKです。

「英語が伸びない」は多読で解決できる

多読が一部の専門家や団体が強くすすめるのは・・・

英語は「量>質」だから(これマジみたいです)

どういうことかというと、

もともとは、クラッシェンという言語学者の「インプット仮説」から来たものと言われています。それは、ざっくり言って次のようなもの。

・(外国語の)学習者が理解できるインプットが最も大事!
無意識に習得した場合はその言語を使いこなせるようになる
(意識的に学習した場合は使えない)
・学習者がストレスを感じたり、やる気がないと習得がさまたげられる

「無意識的に習得する」という状態は本を読むことで実現できる!ということで、大量の本を読み、大量にインプットすることが外国語の習得への道だと説いています。

これって、文法・単語(・英会話)を一生けん命やってきた私たちにとっては、若干疑わしいものに聞こえてしまうかもしれません。

でも日本人の英語の学習者は、英語の読解量が圧倒的に少ないんです。これは疑いようのない事実。

「英語を勉強している割に、英語が読めない」
「一向に言いたいことを英語で言えるようにならない」

などという嘆きがあふれていますが、

そもそも英語を読む量が少ないから身につくはずもないといえます。

だからこそ、たくさん英語を読む!

多読を実践してみよう!やり方は?

多読のやり方とコツ

多読のやり方は次の3つのルールを守って楽しく読むこと。

① 辞書を引かない 
辞書に頼っているとたくさんの文章を読めないし、内容を楽しめないので、辞書に頼らずに読めるようにするためのルールです。


②わからないところは飛ばす
母語で書いてある読みものを読むときには、ふつうに行っている読み方です。文法や言葉にこだわらないで、内容を楽しむようにさせるためのルールです。


③進まなくなったらやめて他の本に移る
先へ進めないというのは、内容に興味が持てないか、読む側のレベルが読みもののレベルと合っていないかの、どちらかです。どちらの理由にせよ、止まっている時間がもったいないので、途中でどんどんやめて違う本に移りましょう。楽しく大量に読むためのルールです。

引用多読実践方法(NPO多言語多読)

 多読の方法は色んな書籍や研究に載っていますけど、
とにかく大事なのは「英語で没頭して読む」という状態を作ること。

そうすることで、「無意識的に言語を習得する」ことを可能にしてくれます。

洋書をスラスラ読めるようになるには、300万語!を目標にとされています。さっき「たくさん読む」っていったけど、半端じゃない語数・・・・

だからこそ楽しく・ムリなく続けていくのがコツなんです。

えっ!? 辞書はひいちゃだめ?

それにしてもびっくりしませんか?

辞書引かないって(笑)。実際に、辞書を引かないことに違和感をもってこのやり方を批判する人もいます。

でも考えてみてください。絵本レベルから始めていいんですよ。

絵があるから、辞書がなくても「あ、こういうことだろうな」って推測することができます。

辞書を引くと、日本語を介することになるので、英語で没頭」の邪魔になってしまいます
辞書はあとから思い出して引くようにして、多読中は辞書はやめておきましょう。

辞書がないと読めないようなら、それは本が難しすぎるということです。

自分が読みやすいレベルの本からスタートしましょう。理想は、分からない単語が全体の5%以内の本だそうです。

「多読」は学校・塾・市町村でも力を入れ始めた

最近では、この考えに賛同する人々も増え、学校現場や団体が多読を勧める活動をしています。

静岡県 浜松市の図書館で 「英語多読」図書が盛況

最近は、静岡県の多読への取り組みがメディアで注目されましたね。

静岡県浜松市では、図書館に「英語多読」用の図書を取り揃え、家族連れやシニア層にわたり多くの市民に利用されているようです♪
参考静岡新聞SBS「多読で英語力アップ 静岡県内図書館、関連書籍充実」

NPO多言語多読(東京):外国語の習得を多読で!

東京でも、中野にあるNPO多言語多読という団体が、外国語学習者に「多読」を提案し、無料体験会や講座を設けるなど多読に特化した学習支援を繰り広げています。

参考NPO多言語多読

え、これって受験にはむかないんじゃ・・・そう思いました? いえいえ。

学習塾でも「英語多読コース」!

新宿駅西口から徒歩7分のところにある学習塾「科学的教育グループSEG」では、「英語多読コース」という、中1から高3までの一貫した英語多読コースを開いています。

多読のプロの講師が、各々の生徒にあった読み方を個別指導しているそうです。

多読で英語力を伸ばす取り組みと成果に、国内外も含め英語教育学会に注目されています。
参考SEG英語多読コース

というわけで、受験に向けても効果ありです!
(ただ、長めのスパンでの教育になりますが)

受験生の勉強で「多読」ってどうよ?

確かに「多読」は英語力が付きます。

が、身につくのは同じ「英語力」とはいっても、大学受験の勉強として今回の「多読」を行うには注意が必要です。

入試問題の性質とタイムリミットの問題

高校1年生は比較的時間の猶予があるので、上で紹介したものをそのまま実践することは可能だと思います。

しかし、個人的には高2後半~高3生の受験が近づいている場合は、私はやはり文法・語彙は平行してしっかり勉強するべきだと思います。

大学入試で問われる英語力を考えると、単純に読解力があればいいというものではないからです。

・語彙力
・文法力
・作文力(和訳・英訳・自由)

などが身に付いているかを問う設問が出題されるので、入試に向けた対策が必要になります。難関大の文法問題なんかを見ると、やたらと難しいですよね。。。

そして高3になった時点で英語の基礎がついていない状態で、絵本からスタートして英語をマスターしようとしていては到底間に合いません。

入試日までというタイムリミットがあります。

多読「も」やって成績UP!

高3生で英語が苦手なのであれば、文法は早めに基礎をたたき込んで、同時に単語帳で語彙力を付けていくのは必須となります。

なので、受験生のみなさんは、学校・塾・入試対策の自習はメインにし、勉強時間とは別に、1日の中で多読のための時間をつくるようにしてはいかがでしょうか。

多読は1日30分ほど取り入れれば十分。この時間は、「勉強」の二文字はいったん忘れて、絵本から・自分が好きなジャンルの本を読んじゃいましょう!

英語が苦手でも、読みやすいレベルの英文に触れることを継続していけば、そのうち受験勉強の英語でも「読み易くなってる!?」と思う日がくるかもしれませんね。

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